大人の隠れ家の求人ブログ
担当:池田
コンビニで買い物をしていたら、前に並んでいた男性が小銭を床に落とした。
彼は慌てずに静かに拾って店員に「すみません」と言った。
たったそれだけの出来事なのに妙に頭から離れなかった。
誰だってああいう小さな失敗をする。
だがその後の態度で人の印象は大きく変わる。
恥じるでもなくただ「すみません」と微笑んだその姿に、
生き方の余裕みたいなものを感じた。
俺はどうだろう。
経営の場で小さな失敗をしたとき、つい言い訳を探してしまう。
数字のズレ、スタッフとの行き違い、女の子の相談に答えられなかった瞬間。
「仕方ない」とごまかすことはできても、
あの男のように笑って「すみません」と言えただろうか。
きっと、人間の器は大きな場面ではなく、
ああいう何気ない場面で測られていく。
人生ってのは案外そういう小さな場面で心を試されてるのかもしれない。
『調子いいときほど、心の中は静かじゃなかったりする。』
今日は、まあまあいい日だった。
トラブルもなく、予約も埋まってて、女の子たちもそれぞれ頑張ってた。
お店がちゃんと“回ってる”日だった。
でも、なぜか、気持ちは落ち着かなかった。
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昔は、「調子がいい=心も晴れるもんだ」と思ってた。
でも、今はちょっと違う。
むしろ、うまくいってるときほど、
「このバランス、いつ崩れるかな」って、
どこかで構えてしまう自分がいる。
ありがたいことが続くと、
それを失う想像ばかりしてしまう。
そういうクセが治らない。
⸻
でも最近はそれを「ダメなこと」とは思わなくなった。
不安があるから準備ができる。
疑い深いから誰かに丁寧になれる。
弱さを知ってるから優しくできる。
完全な人間じゃないからこそ、
こうして店をやれてるのかもしれないと思う。
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だから今日はこれでよし。
調子がいい日に心がザワついててもいい。
それを無理やり直そうとしないこと。
それも、ちょっとした“整え方”のひとつだと思う。
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また明日も、お店は普通に開く。
女の子たちがそれぞれの理由を持って出勤してくれる。
その積み重ねを、ちゃんと守れる自分でいたい。
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この店が、誰かの「整えなおす場所」になれたらいい。
今日は、そんなことを思った。
最後に竹内栖鳳が明治の欧州渡航時に動物園で初めて「獅子」を見てテンションが上がり帰国後に金屏風に仕立てたものを見て興奮しましたので共有します🦁
ある時なんとなく本を読もうと開いた。
三島由紀夫。
初めて読んで
言葉の鋭さが心地よかった。
「完全なものを壊したくなるのは、渇望だ」
そんな一文があって、
ああ、自分もなにかを渇望してたんだろうなと思った。
なんの不足もないのに、心がじっとしてくれない。
妙にわがままな自分がずっとどこかにいる。
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別にポジティブになったわけじゃない。
「明日からまた頑張ろう!」みたいな気分でもない。
でも少しだけ頭の中が静かになった気がします。
⸻
もし、今ちょっとだけざわついてる人がいたら
何かを変えようとしなくてもいいのかもしれません。
とりあえずランニングして
本でも読んで
静かな日を過ごすのも悪くないです。
⸻
好評でしたら
たまにこういうブログを書いていこうと思います🥹👌
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新人スタッフが言った一言が今も耳に残っている。
「女の子たちって思ってたより普通なんですね」
彼は驚いたように笑っていた。
その言葉に僕もつい笑ってしまった。
そう、普通なのだ。
誰かの娘であり、友達であり、ただ日常を生きている女の子たちだ。
そこに事情や背景が重なっているだけで、本質は変わらない。
働いている姿ばかりを見ていると忘れがちになるけれど、
待機中に眠そうにあくびをしたり、
スマホのゲームに熱中していたり、
友達の愚痴をこぼしていたり。
その何気ない素顔こそが一番リアルで愛おしい瞬間だ。
新人スタッフの目には、それが新鮮に映ったのだろう。
「普通なんですね」その一言に、この仕事のすべてが詰まっている気がした。
この業界に入って
いろんな人と出会った。
支えてもらったこともあれば、支えきれなかったこともある。
感謝と後悔が入り混じって、心の奥に沈殿している。
それでも、最後に残るのはやっぱり人の表情だ。
泣き顔よりも、怒った顔よりも、ふとした笑顔。
あれがあるから、自分もここまで歩いてこられたのだと思う。
人は特別な瞬間よりも、普通の一瞬に救われるのかもしれない。
何も起きない夜、交わした小さな会話、
そして「普通ですね」と笑われた瞬間。
そういう断片が、静かに心に積もっていく。
これで一区切り。
この余白の先に、それぞれの物語が続いていきますように。
新人スタッフというのは最初は何もかもが新鮮だ。
慣れてしまえば見えなくなることを、彼らは素直に口にする。
入って数日の若いスタッフが、片付けを手伝いながらこう漏らした。
「この仕事って…思ってたより難しいんですね」
最初は、ただの一言に聞こえた。
だが、あとになってじわじわ効いてきた。
彼は最初、メンズエステというものを「楽に稼げる」「女の子が働いているだけ」と思っていたらしい。
でも、実際に電話を取って、お客様に予約を案内して、
女の子の待機中の表情やちょっとした愚痴に触れて、
「ここは仕事場である前に、人と人が交わる場なんだ」
そう感じたんだろう。
経営者にとっては当たり前のことでも、
新人にとっては“発見”なんだ。
そして、その発見があるから、組織はまた新しい空気を取り込める。
数字や戦略を追うのは経営者の仕事だ。
だが、女の子が「ここなら頑張れる」と笑う瞬間や、
スタッフが「ここは思ったより人間くさい」と呟く瞬間に、
本当の意味で店の価値は宿るんだと思う。
あの日の彼の言葉は、ありふれていたけど、不思議と耳に残った。
その“ありふれた視点”こそが、僕には一番欠けがちだから。
⸻
▶次回予告
新人スタッフが目にした「女の子たちの素顔」。
そこにあったのは、想像よりもずっとリアルで、温度のある日常だった。
🌙【第10話「頑張りたい」と言ったその子が、次の日に笑いながら口にした“ある一言”。それが店の空気を変えた。】
人は一度つまずくと立ち直るよりも逃げるほうが楽だ。
だから「もう一度頑張りたい」という言葉には軽さと重さが同居している。
「また出勤していいですか?」
LINEが入ったのは夜中の2時を過ぎた頃だった。
こういう連絡は珍しくない。
“辞めるつもりだった子が戻りたいと言う”メンエスではよくある話だ。
ただし大事なのは言葉じゃなくて行動。
どれだけ強い気持ちを並べても翌日に顔を出さなければそれまでだ。
だから正直、期待はしていなかった。
けれど次の日の昼。
「おはようございます!」
笑顔でそう言った瞬間事務所の空気がふっと変わった。
事務所のスタッフが「おぉ、戻ってきたんだ」って軽く笑って、
店長も「おかえり」みたいな表情をして。
それまでのピリついた雰囲気が、嘘みたいに柔らかくなった。
僕に向かって彼女が言った。
「来ないと思ってたでしょ?笑」
冗談みたいに笑っていたけどその奥には決意がにじんでいた。
逃げるのは簡単だったはずだ。
でも彼女は“戻る”という一番しんどい選択をした。
仕事が上手くいくとか、稼げるとか、それももちろん大事だ。
けれど「ここなら、もう一回やり直してもいいかも」って思える空気をつくれるかどうか。
その空気を守るのが、僕の仕事なんだと改めて思った。
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▶次回予告
新人のスタッフがぽろっと言った一言。
「代表、この仕事って思ってたより○○ですね」
🌙【第9話『もう一度だけ、ちゃんと頑張ってみたかった─あの子が戻ってきた理由』】
仕事をしてると「辞めます」って言葉は珍しくない。
正直何度聞いても慣れないけど、それが現実。
だから、辞めていった子が戻ってきたときはやっぱり驚く。
営業後事務所の扉を開けて立っていた彼女の姿は少し現実離れして見えた。
「もう一度働かせてください」
そう言われた瞬間ちょっと笑ってしまった。
その一言が嬉しかった。
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◆辞める理由と、戻る理由
辞める理由は、無数にある。
人間関係、体力、家庭、気持ちの問題。
でも、戻る理由は驚くほど少ない。
そのひとつが「もう一度だけやってみたい」だった。
たったそれだけの言葉に、人が人生を変える力が宿ることがある。
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「もう一度」その言葉に込められた希望はたぶん誰にでもある。
自分の中で「一度やってみる」って感覚は意外と強い。
リセットしたくなる瞬間って誰にでもあるはず。
その気持ちを笑わず受け入れる。
それを受け止める場所を作り続けること。
それが僕の役目なんだろう。
難しい理由なんてなくてただ「もう一度」。
その繰り返しで続いてる。
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▶次回予告
「頑張りたい」と言ったその子が、
次の日に笑いながら口にした“ある一言”。
それが店の空気を変えた。
営業時間:9:00~29:00
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